不妊鍼灸治療についてのお話 02

みなさん、こんにちは。

季節が移り変わり、一気に秋めいてきましたね。
朝夕の寒暖差が激しくなってまいりましたので、皆様お風邪など召しませんよう気を付けて下さいね。

さて本日は、前回に引き続きまして、
当治療所HPにてお話しております「不妊鍼灸治療」についてご紹介していきたいと思います。

今回は、第五回目といたしまして「不妊鍼灸治療についてのお話」から、実際の治療症例についてお話しさせて頂きます。

(HPでご紹介しておりますお話と内容は同じものとなります)



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初診時38歳 
教員 結婚2年目
既往歴 18歳虫垂炎手術 


初診:
200×年12月22日 初診時症状は以下の通りでした。

所見:
結婚2年目で結婚当初より挙児希望されていました。
最近不妊クリニックを受診したところ、右卵管の閉塞が判明されたそうです。
生理は以前より不順で30~34日周期で遅くずれることがあったそうで、出血量は多くないと思うとの事でした。期間は5日前後。血塊なし。
PMSはないが多少お腹が張り軽い下腹部の痛みがある程度で、排卵前後の自覚症状はあまりないそうでした。

その他、随伴症状:
肩凝り、頚の痛みがある。
手足がいつも火照っている。喉がよく乾く。
たまに疲れると頭痛、めまいがする。汗はあまりかかない。
便秘ではないが排便は毎日はない。 辛い物が好きでよく食べる。
との事でした。

所見: 
脈診:細くしかし張りのある脈でした。
舌診:舌の質が薄く、色は淡紅、苔は薄い、舌の真ん中に裂紋(縦の亀裂)がありました。潤いは少ない状態でした。


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東洋医学的な診立て:
東洋医学の一つの根本的な考え方として、人体を陰陽でみる診方があります。陰陽のバランスが整っていることが好ましい状態ということですが、この方の場合は、典型的な「陰」の不足状態が考えられました。おそらく体質的に「陰」が不足しやすかったのでしょう。
「陰」は身体を潤したり、余分な熱を取り除く(冷ます)ような作用や、皮膚やその他の器官を栄養するために必要だと考えられています。
月経が不順で遅くなりがちになったり、手足が火照り、喉もよく乾くのは、身体の陰分が不足しているための症状と言えるでしょう。

はり・きゅうだけでこれを補うのは難しいですが 養生を含めて治療をしていくことが大切になります。




<治療の経過>


現症:
最近、生理不順に対して不妊クリニックでクロミッド錠を処方され服用中。
また、ご主人の精液検査では、精子量の減少、運動率の低下が指摘され、他院(漢方専門クリニック)にて漢方薬(六味地黄丸)を処方され服薬中。

1~3診目:(+1年)
1月~3月 肩凝りや頚の痛みが多少楽になってきたとのことでした。
辛い物を控えるようにしてもらう。00_ohanashi002_01.png
また陰分を補うような食べ物をアドバイスを致しました(くこ、菊花、黒ゴマ、棗、木くらげ、黒豆など)

4~6診目:(+1年)
4月~5月 大きな変化は無いが、生理が多少規則的に来るようになった感じ。とのことでした。
基礎体温表ではまだきれいな2層ではないですが、排卵の時期がつかみやすくなってきました。人工授精などは考えておらず、タイミング方で進めていきたいとのご希望でした。

7~10診目:(+1年)
6月~7月 最近、ご主人の精液検査をしたところ数、運動率ともに正常範囲になっているとのこと。
手足のほてりは少なくなっていて、ここ2カ月の生理は28日周期となっているとのことでした。治療は大体月1~2回ペースですすめていきました。

11~17診目:(+2年)
8月~11月 この頃になりますと、肩凝りや頚の痛みも無くなり、手足のほてり感も減少されてきました。生理周期も28日、期間は4~5 日で推移。排卵前後の体温差も出てきました。

18診目:(+2年)
12月  前回の生理から遅れているので、簡易尿テストで妊娠陽性がでたため婦人科を受診、検査の結果妊娠が判明。
はり・きゅう治療は終了いたしました。
翌年8月末に帝王切開にて女児3200gを出産。母子ともに異常なく退院されました。





<治療のコメント>


この症例の方の場合、一側の卵管閉塞がありましたが、身体の「陰」の部分を補いながら治療し、また積極的に過程での養生に努めてもらうことで、陰不足の典型的な症状が徐々に改善されていきました。
それと並行して生理周期も安定し、排卵時期がつかみやすくなりタイミング法での妊娠が可能となりました。

仲良し

また、当初旦那さんの精液成分の状態もよくはありませんでしたが、漢方薬(保険製剤)を服用しかつストレスをためないように適度の運動と、当院でアドバイスした養生をきっちりと行っていただいたことも当然妊娠に欠かせない要素となったといえます。





さて、今回のお話はいかがでしたでしょうか?
今後の治療へのご参考にして頂けたらと思います。
また、お話の内容へのご相談や、治療のお問い合わせはお気軽にどうぞ。


当治療所HPの「不妊鍼灸治療について」のページを読む

仁愛堂の不妊治療についてイラスト




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身体若要安 三里莫要乾。 「足三里穴」のすばらしい効能

先日、NHKで東洋医学を科学的に解明・説明するという特別番組が放送されました。

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一般の方向けには、美容鍼で小顔になるとか、尿漏れ(過活動膀胱)に陰部の「会陰」
という経穴を使って治療するなどそれなりにインパクトのある内容でしたが、私がやはり
注目したのは、番組後編で紹介された足三里というツボの応用例です。

足三里は、治療者ではなくても知っている方も多く、実際にご自身でお灸をされている方も
いらっしゃるのではないかと思います。
足三里は、われわれ鍼灸をする側でも、日常的に良く使う、「常用穴」と言えます。
というのは、古来より様々な疾患、症状に足三里が使われ、数多くの書物にも紹介されて
来ています。現在知られている治療効果のある症状・疾患でも、消化器系、循環器系
呼吸器系、泌尿器系、生殖器系、頭顔面部の症状、下肢の麻痺や筋肉痛など多岐に
渡ります。中国・晋代の鍼灸の医学書『鍼灸甲乙経』にはなんと820回以上もの引用
があり、古くから多くの効能が知られていたことがわかります。

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また、特に日本でも健康・長寿のツボとして養生として自分でお灸をすることが
長らく伝えられてきた歴史もあります。

現在では、アフリカで結核の治療に補助的に足三里のお灸をして、治療が展開されている
ということです。

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足三里の効能の科学的な背景は近代になって1930年代、原 志免太郎博士のお灸の
免疫学的研究によってその有用性が提唱されました。

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お灸で皮膚に熱刺激を与えると炭化物質が生成され、それを非自己タンパク質と認識する
ある種の白血球が増えて、活性化されることで免疫力の増強につながるのではないかと
考えられています。

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私の治療でも、患者さんに自宅での毎日のセルフ施灸をお勧めしています。
それは今現在の症状を改善することと同時に免疫力を高めて、健やかな毎日を
過ごせるようにとの考えがあるからです。

                   「針所不為 灸之所宜」

お灸の素晴らしさが日本でも再度見直されて、広まっていくことを願うばかりです。

不妊鍼灸治療についてのお話

みなさん、こんにちは。

ここしばらく記録的な猛暑日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?
暦の上ではようやく8月に入ったばかりですので、まだまだ暑い日は続きそうです。
冷房や冷たい食べ物で身体を冷やしすぎないよう、皆さん気を付けて下さいね。

さて本日は、当治療所HPにてお話しております「不妊鍼灸治療」についてご紹介していきたいと思います。

今回は、第四回目といたしまして「不妊鍼灸治療についてのお話」から、実際の治療症例についてお話しさせて頂きます。
(HPでご紹介しておりますお話と内容は同じものとなります)



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初診:
   201X年4月23日
   初診時39歳 
   パート(立ち仕事) 結婚4年目


既往歴:
23歳の時に子宮内膜症と診断されました。
3年前に腹腔鏡下の手術を行う。
不妊症歴は3年ほどで、初診までに体外受精は7回行ったが妊娠に到らず。合わせて他院でも 鍼灸治療を継続していた。現在服薬はなし。
ご主人には問題が無いとのことでした。
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生理は順調:
28日周期、期間3日、量は少ない方、色は褐色、血塊は無い。PMSはないとのことでした。
初日に多少腰が痛くなる程度。温めると楽である。 冷え症がひどい、特に手足とお腹が冷えている。頚の凝りは慢性的で、最近疲れやすい。
睡眠は7時間くらいで良好だが、日中眠たくなることが多い。食欲は普通。便通は軟便で2回1日ある。
現代医学の不妊治療中だが、鍼灸で妊娠しやすい体質改善を希望して来院されました。

所見:
脈はやや緊張していて細く弱い感じの脈でした。
舌は淡白色で苔は薄い、形は胖大しており 両側に歯痕が見られる。
東洋医学的な診立て 全体的に気血が不足気味で滞っており、冷えが停滞しているために、特に子宮や卵巣を滋養出来ない状態と診られました。

気血を補い、流れを良くし、冷え(寒)を温めることで徐々に緩和し、
さらに「腎」の機能を高めて妊娠力をつける治療方針をたてました。
食養生などのカウンセリングを行いながら、概ね週一回のペースでの治療計画を立てていきました。




<治療の経過>


2診目:
4月30日 頚肩の凝りは楽になった。
まだお腹・手・足の冷えは感じる。 とのこと。
腹部と足の経穴に自宅での施灸をしてもらうようお願いしました。
(お灸は医療用のものをこちらで購入して頂きました)

5診目:
5月21日 最近は、身体全体が軽くなっている感じがする。
頚肩の凝りも軽減し楽である。
自宅施灸は、入浴後のリラックスタイムに毎日している。 とのこと。

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6診目:
5月28日 冷えは自覚があるが、以前ほど辛くは無くなっている。
体調も良くなってきているので、 採卵してこのまま調子が良ければ移植する予定だとうかがいました。

8診目:
6月26日 一週間前に採卵したが大きな変化はない。

10診目:
7月16日 職場でエアコンが強めに入れてあるので足とお腹が冷えている。
腹部のお臍周囲が硬く緊張している。とのこと。
腹部のお灸はいつもより多めに施灸いたしました。


11診目:
7月24日 体調は悪くない。
自宅でのお灸も続けて冷えも改善してきている。8月中に移植する予定。

14診目:
9月4日 8月初旬に移植し、8月末に妊娠を確認。
頚肩が凝っているのでその治療で終了いたしました。
以後、妊娠中のマイナートラブルで鍼灸の適用があれば来院するようにしてもらい 不妊治療は終了いたしました。

15診目:
(+1年)2月4日  1月末の検診で逆子(骨盤位、26週目)であると判明して来院されました。
腰痛もあるということでした。
手足の経穴にお灸を中心とした治療を致しました。
お灸はお腹の中の胎児に動きが出るまで据えました。
その後、2月13日の検査で正常に戻っていることを電話で確認しました。
予定日は5月4日とのことでした。

16診目:
(+1年)5月28日
4月20日に3400gの男児を正常分娩で無事出産されました。
授乳の姿勢のためか、左上肢の凝りと痛みで来院されました。



<治療のコメント>


両側卵管の閉塞が確認されているので、自然な妊娠がほぼ不可能と思われましたが、 高度生殖補助医療の技術により妊娠に到った症例です。

実際の愁訴としては、強い冷えを 自覚していて、特に腹部の冷えは術者にも感じられるほどで、また血行障害があり腹部の硬さが気になりましたが、集中して治療を展開することで冷えを収まり、腹部の硬さも柔軟性がでてきました。

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ご本人も身体の調子が良いと言っていた頃にタイミングよく採卵~移植という流れになり、妊娠が可能となりました。
体質を改善して妊娠できる身体を作りたいと言うご本人の強い希望・意思が感じられ、自宅での食養生や施灸をきちっとしていただいたのも治療効果を高める上でキーポイントになったかと思います。




さて、今回のお話はいかがでしたでしょうか?
今後の治療へのご参考にして頂けたらと思います。
また、お話の内容へのご相談や、治療のお問い合わせはお気軽にどうぞ。


当治療所HPの「不妊鍼灸治療について」のページを読む

仁愛堂の不妊治療についてイラスト




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鍼灸での不妊治療について

みなさん、こんにちは。

ゴールデンウイーク後半に入りましたね。
ご旅行やお出かけ、はたまたお家でのんびりなど、皆さん思い思いにお休みを満喫されている事と思います。

長いお休みに皆さんに読んで頂けますよう、前回に引き続き本日も、
当治療所HPにてお話しております「不妊鍼灸治療」についてご紹介していきたいと思います。

今回は、第三回目といたしまして「鍼灸での不妊治療」についてのお話しをさせて頂きます。

(HPでご紹介しておりますお話と内容は同じものとなります)



鍼灸での不妊治療とは?
鍼灸での不妊治療とはどういうものか?見ていきましょう

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もう少し詳しく、当治療所の診療について知りたい方は
以下のページからも診察の手順がご覧頂けますのでご参考にしてみて下さいませ。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

当治療所の診察について




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これらのツボにつきましては、今回は簡単に触れるだけとなっておりますが、
興味のある方は是非お調べのうえお試し下さいませ。
また、更に詳しいお話しをお聞きになりたい方は、
お気軽に当治療所までお問い合わせ下さいませ。

次回は実際の症例のお話しをさせて頂ければと思っております。



さて、今回のお話はいかがでしたでしょうか?
今後の治療へのご参考にして頂けたらと思います。
また、お話の内容へのご相談や、治療のお問い合わせはお気軽にどうぞ。




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妊活養生事始め

みなさん、こんにちは。

いよいよゴールデンウイークが始まりましたね。
皆様いかがお過ごしでしょうか。

それでは本日も、当治療所HPにてお話しております「不妊鍼灸治療」についてご紹介していきたいと思います。
今回は、第二回目といたしまして「妊活養生事始め」についてのお話しをさせて頂きます。

(HPでご紹介しておりますお話と内容は同じものとなります)



生理・基礎体温で知る妊活養生法

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生理についての東洋医学的な考え方がご理解頂けましたでしょうか?
妊活に限らず生理についてのご質問、ご相談などございましたら、
お気軽に当治療所までお問い合わせ下さいませ。




基礎体温で身体のバランスを知ろう

それでは、次に基礎体温でご自身の身体のバランスを知るために、
以下の項目に当てはまるものをチェックしてみましょう!



正しい生理のチェックポイント!
 

      周期はだいたい28日~35日ぐらいである

      期間はだいたい3日~7日ぐらいである

      月経血の色は普通の血液よりやや濃い色である

      1日目が少なく2~3日目は多少多い

      血塊や細粒状のつぶはない

      粘度は高くない(ドロドロしていない)


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基礎体温のはかり方ポイン
は?

     専用の婦人体温計を用意する

     睡眠時間は6時間以上とる

     測定時間を一定にする(例えば、朝起床時など)

     おりものの状態、不正出血、月経血の状態、
       性交日などを記入しておくと便利

     測定できなかった日は、空けておく(線で結ばない)

     気軽に始めて、無理せず3か月は続けてみる


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基礎体温表のチェックポイント!

      周期:28~35日が一般的に多い

      温度差:低温期と高温期の温度差が0.3~0.5℃ある

      高温期:12日~14日ある

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仁愛堂の基礎体温表をダウンロード

基礎体温表をダウンロードする

まずは、三ヶ月間基礎体温をつけることからはじめてみませんか?






さて、今回のお話はいかがでしたでしょうか?
今後の治療へのご参考にして頂けたらと思います。
また、お話の内容へのご相談や、治療のお問い合わせはお気軽にどうぞ。
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仁愛堂の不妊治療についてイラスト




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手三里

Author:手三里
仁愛堂ブログへようこそ!
鍼灸のこと日々のこといろいろとお話いたします。
よろしくお願い致します。

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