お熱~い お灸道場第三回 その弐

毎日暑い日が続きますね。熱中症に気をつけましょう。

さて、前回のお灸と温泉の続きですが、松山はお土産用としてもぐさを売っている歴史があるということですが、
そのもぐさを入れてある紙袋の裏に、「うんこう日」とあり正月のひつじから始まり十二月のうまで表になって書いて
あります。もしやと思い後日買ったお店に電話したところ「お灸をしてはいけない日なんですよ」という答え。
「各月ごとに干支の日が違っていますけれど何か理由があるのですか?」と私。「よくわかりませんが昔からそう
決まっているみたいで」と。

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確かに昔から禁灸日、禁鍼日があるということは意識していましたが、このお土産用のもぐさの袋にそれが書いてあると
やはり気になります。いや本当にちゃんと調べなくては。臨床に応用できるのか?などなどいろいろと頭を過ぎるのであります。

土用の丑の日に鰻を食べる習慣があるのは皆さんもご存じのこと。詳しくはまた機会を改めて書くことにしますが、簡単に言うと五行論で「火気」が最も強い季節の「土用」にあたる日(「土気」は事象、自然循環を消長させかつまた新たな芽生えをはぐくむとされている、春夏秋冬の各終わりの約18日が「土用」ということになる)でしかも「丑」の日というのは「火気」を封じ込めるには最適な日、つまり「水気」の日ということになります。「丑」は「火気」の一番強まる「未月」の相対する「水気」の時期となり、暑気が強まる時期の「火気」を抑制するために「水克火」の理を用いるということで、同じ「う」のつく水性の生物で栄養満点、食べておいしい、で鰻となったのでしょう。しかも色は黒いし。なぜ「牛」じゃないかって、だって農耕用でしょう牛さんは。

昔の日本には忌日、ハレの日が暦によって決まっていました(今そうでうが)。土用のウナギも呪術的に五行や干支を活用してよりよい1日を送れるようにと考え出されたものなのだなあと思うわけです。で、禁灸日の話に戻りますが、これも季節と干支の循環に関する相生、相克関係で見ていけると思うのですが、今一度不明な点が多いのです。起原をさかのぼると中国では旧い書物にこんな記載があります。↓

〔後漢書  三十九王符傳〕
凡反支日用二月朔一爲レ正、戌亥朔、一日反支、申酉朔、二日反支、午未朔、三日反支、辰巳朔、四日反支、寅卯朔、五日反支、子丑朔、六日反支、見二陰陽書一也、

古术数星命之说,以反支日为禁忌之日。 汉 王符 《潜夫论•爱日》:“ 孝明皇帝 尝问今旦何得无上书者?左右对曰:‘反支故。’” 汪继培 笺:“本传注云:‘凡反支日,用月朔为正。戌、亥朔一日反支;申、酉朔二日反支……子、丑朔六日反支。见《阴阳书》也。’”

難しいですが、「うんこう日」とはつまりこの反支ということになるのですが、正月(寅)→未となるのかは不明です。

禁鍼灸日については日本でも早くから認識されていたようで奈良時代の書物で

医心方 卷第二
针灸服药吉凶日第七
针灸忌日∶ 《华佗法》云∶凡诸月朔晦、节气、上下弦望日、血忌、反支日皆不可针灸,治久病滞疾记 又云∶冬至、夏至、岁旦,此前三日、后二日,皆不可针灸及房室,杀人,大忌。

ということで鍼灸の忌日があることの記載が見られます。IMG_0447.jpg


昔の生活では、大安吉日の六曜や十二宿、二十八宿の俗信吉凶をはじめ干支、十干、二十四節気などで一日がどんな日かを知って(ハレやケを意識しながら)それにしたがって、よりよい一日が送れるように願って生活していたことが窺われます。
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