中国高速鉄道で急病人~はりで救急治療

先日、中国のネットを見ていたら中国の高速鉄道の車内で急病人が
はり治療で回復したニュースを目にしたのでご紹介します。

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2018年2月28日アモイ発北京行きの高速鉄道G324列車に乗っていた
60歳の男性が突然倒れてしまいました。

車内の緊急放送で医師の応援を要請したところたまたま乗り合わせた
中国中医科学院(中国国立の伝統医学研究の専門機関)の大学院修士生
の李小嬌さんが駆けつけ、その時点では男性は、顔面蒼白で大汗をかき
左の脈が途絶えそうになっており所謂、厥逆(一種のショック症状、虚脱状態)
となっていました。既に来ていた現代医学の医師が血圧を測定したところ、
測定できない状態でした。

そばにいた家族の話から男性は、最近胃腸炎を患い、身体の調子はあまり良くなく
その日も朝食は取らずに列車に乗ったということでした。

列車内には相応の緊急薬の準備は無く、現代医学の医師もどうすることも出来ない
状態でした。そこで李さんは自分ははり治療が出来ることを家族と現代医学の医師に
伝え、同意を得てはりをすることになりました。

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改めて脈を診てみると、左の脈が無くなっており危険な状態であったようです。

取穴
①人中穴:正中線上で鼻の下、唇の上
②左手の内関穴:手のひら側中心線上で手首から約2寸上
③左手中指の十宣穴:中指先端の中心線上
④右手の内関穴


経過
①のはりをした後、男性は大声をあげて覚醒した
②のはりをして男性の呼吸に合わせてはりを動かす手技をして
③のはりの後、意識がもどり
④のはりの後、血圧を測定したら正常範囲内になってきた
はりを抜いた後、男性は歩くことが出来、途中の駅で下車して
病院で治療をうけた、ということです。

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治療穴は、はり・きゅう師であれば特段奇抜な取穴ではないことが
分かりますが、この取穴でやる!と判断(診断)したことが素晴らしい
と言えるのではないでしょうか?

一般に現代医学的な観点から考えると、急に人が倒れてしまった場合
いろいろ判断しなければならないことがたくさんあると考えられますが
①脳血管障害②心疾患、循環器系の急性障害③急性の腹症(大動脈解離など)
④出血性のショック⑤出血を伴わないショック、虚脱症状などが考えられ
ますがこの例ですと報道の内容からの判断にんなりますが、⑤に該当したの
ではいかと思われます。

いずれにしても、中医学では厥症に該当する状態で、的確にはりをして一次
救急治療が出来たということは、素晴らしいことだと言えます。

それにしても、この若い修士生の李先生、たまたまはりも持っていたのでしょうね。
高速鉄道に「治療用のはり」は準備していないでしょうから。

ちなみに、私も旅行の時は、はりを携帯しています。残念ながら自分用に。

以下、参考までに「十三鬼穴」の応用について

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当治療所の不妊鍼灸治療について

みなさん、こんにちは。

今回から数回に分けて、当治療所HPにてお話しております「不妊鍼灸治療」についてご紹介していきたいと思います。
まずは、第一回目といたしまして「当治療所の不妊鍼灸治療について」のお話しをさせて頂きます。
(HPでご紹介しておりますお話と内容は同じものとなります)




みなさんは「不妊症」とはどんな症状だと思われているでしょうか?

一般的な症状と致しましては、以下の二つの捉え方がございます。

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器質的な「不妊症」の場合は、現代医学の治療を行うことで妊娠に到る場合も多いと言えますが、
機能的な不妊症の場合は、原因が明確ではありません。
しかし東洋医学、中医学、漢方等の考え方、理論に 照らし合わせて見てゆくと、必ずしも原因が無いとは言い切れません。
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現代医学の検査では分かりずらい、例えば、手足やお腹・腰の冷え、ストレスを感じやすい、肩や首などが良く凝る、手足がむくみやすい、良く眠れない、不安感が強い、食事内容、食事の摂り方など食生活に問題がある等々 挙げれば多くの不妊になる原因が考えられます。
東洋医学ではそのような不定愁訴や体質などを整えていくことで、緩やかに妊娠力をアップしていくよう促していきます。

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東洋医学で考える不妊症とは?

東洋医学での「不妊症」を考えるにあたりまして、まずは、東洋医学で女性の生理・妊娠についてどのように考えるのかを見て行きましょう。
2000年近く前の中国の古典医学書、『黄帝内経素問(こうていだいけいそもん)』という書物の中に、「女子は7歳頃に歯が はえかわり、14歳頃にホルモンが生成され初潮が始まり、21歳頃で身体が充実し、28歳頃 生殖能力がピークをむかえる。その後35歳頃から徐々に老化が始まり49歳前後で閉経を迎える」というような内容の記述がみられます。
つまり女性の東洋医学的身体年齢は、概ね7の倍数で変化していくと言うことが昔の人々も認識していたことがうかがわれます。

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東洋医学(漢方・鍼灸)では、患者さんの体質にあわせた漢方や鍼灸治療の処方、食事や薬膳運動療法、生活習慣改善など総合的な養生法を行って行くことで、低下してゆく妊娠力を徐々にアップして東洋医学的な女性の年齢を実際の年齢よりも若くしていくことが可能です。



東洋医学(漢方・鍼灸)では、妊娠力を高めるには以下のことを重視しています

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メンタルなエネルギーをつかさどる「気」

「気(き)」は人間の活動の原動力、エネルギーと考えることが出来ます。 仕事や家事などに追われて、日々蓄積されてきたストレスがこの「気」のスムーズな流れ、動きに影響を与えます。

つまり「気」の滞る状態が長引くと臓器や筋肉の働きが低下してきます。
性では、子宮や卵巣などの機能低下、ホルモンバランスの乱れ、「気」が滞ることにより血流も悪くなり適切な子宮内膜の状態が形成されにくくなり、着床・妊娠しずらい状態となります 。

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女性器官を栄養し正常に働かせる「血」


「血(けつ)」は全身の組織や器官を栄養して生命を維持するうえで大切な物質です。
ですから「血」は卵 巣や子宮を滋養して温めるための大切なエネルギー源と言えます。


「血」を生成するものは主に食 べ物です。
偏食や食べ過ぎ、添加物の取り過ぎなどは「血」の内容を悪い物にしてしまいます。 また、「血」の巡りが滞ると身体が冷えやすく、自律神経にも影響が出て、ホルモンバランスが乱 れたり、頭痛、肩こり、めまいやPMS,排卵障害、生理痛、生理不順などの妊娠障害を起こしや すくなります。
また「血」を動かす原動力は、「気」の作用の一つです。
「気」が滞り乱れると「血」 の流れも悪くなり、上記のような症状の原因にもなります。
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子宮や卵巣機能などを統括する「腎」


東洋医学で、五臓の中での「腎(じん)」とは、現代医学で言う水液代謝の機能を担う他、成長・生殖など にも関わり先天的な生命力を内包している臓器と考えられています。
しかしその機能は加齢により 衰えてきますし、ストレスや不規則な生活、食事の不摂生などでも機能が低下して、結果、卵巣機 能、子宮機能の総合的な「妊娠力」を下げることになります。
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以上のように、東洋医学的にみると妊娠には、主に「気」「血」「腎」の 相互的な協力・補完関係により成り立っていることがおわかりになったかと思います。
年齢とともに妊娠力が低下してしまうのは、自然なことなのですが、肝心なことは、上記の三つの東洋医学的視点に則って自分のどこに問題があるのか?ということを検討して、適切な養生をはじめて行くことが妊娠力をアップする第一歩となることでしょう。




「気」「血」「腎」の視点から
実際の症状をチェックしてみたい方はコチラのページからどうぞ!!



「こんな症状ありませんか?」のページへジャンプ





さて、今回のお話はいかがでしたでしょうか?
今後の治療へのご参考にして頂けたらと思います。
また、お話の内容へのご相談や、治療のお問い合わせはお気軽にどうぞ。
当治療所HPの「不妊鍼灸治療について」のページを読む

仁愛堂の不妊治療についてイラスト




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台湾研修

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3月中旬に台湾へ研修に行ってきました。

今回は、国際フォーラム参加後に台北市中医師公会所属の
お二人の先生のクリニックを訪問・見学することが出来ました。

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台北市内、101タワーの近くでクリニックを営む郭先生。
患者さんの脈、舌などを診て診察をすすめます。

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左肩に痛みがあり挙上しにくい患者さんに
先ず、反対側の下腿に何本かはりをして
肩関節の動きを観察していきます。
その後、右下腿、右前腕などのツボに刺鍼をしていきます。
このように、疼痛局所を刺激しないはり治療の方法は多く存在します。

董氏奇穴鍼の使い手でもある先生の治療により、患者さんの肩は徐々に
違和感なく挙上ることができるようになりました。

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漢方の処方をするとしたらこのようなものになりますと、粉末剤を並べてもらいました。
約束処方になってるもの、単味粉末のもの多様にあり、かつ保険が適用されるということです。

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二件目は、台北市の北部にある陳先生のクリニックにお邪魔しました。
「中醫診所」という看板をよく見かけますが、これは、日本風に言うと
「漢方」と「鍼灸」の専門のクリニックといったところです。

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腰痛のある患者さんに、はりをした後吸角器で吸引してるところです。
こうすることで、筋肉の緊張を緩和して血行をよくします。

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はりを抜いた後、骨盤の歪みを矯正します。

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患者さんの主訴は、喉の違和感、痛みなどで、画面右下に漢方の処方も記載されいます。
左画面に症状や脈、舌の状態を記載しています。

台湾では、「漢方」「鍼灸」に保険が適用(すべてではないが)になります。
カルテは大体、電子カルテとなっているようです。

日本とは、医療制度上の違いがありますが、台湾では「中医」が国民医療の中に
支持され、浸透していることを改めて実感したところです。









鍼灸を描いた文学・小説

今日は、鍼灸がテーマとなっている文学・小説をご紹介したいと思います。

 『鷹野鍼灸院の事件簿』

 『鷹野鍼灸院の事件簿 謎に刺すはり、心の点す灸』

   乾 緑郎 著 宝島社文庫 文庫本

の2点です。

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 主人公の新人鍼灸師・真奈が勤める「鷹野鍼灸院」で起こる様々な日常、出来事を

ミステリータッチで描いています。著者の乾氏は鍼灸師の資格も持っているということで、

実際の治療場面の描写はより具体的で、また一般的に鍼灸治療とはどういうものなのか?

治療を受けたことがない人にも興味を持って読み進められます。さらに鍼灸という業界の

裏事情的なところも描かれており、小説ですが実際にありそうな出来事、事件、臨床場面

などが織り込まれていて、一気に読めます。

 いつも往診に出てあまり新人の真奈を指導していないように見える院長の鷹野は

、患者さんの見立てや技術は確かで、要所要所で重要な役回りをしてみせます。

日本の9割以上の鍼灸院は、「鷹野鍼灸院」のような一人院長が切り盛りしている

ところだろうな、と言うことも自ずと気づかされます。

 まだ、2巻目ですが、真奈の成長と鷹野院長の治療に期待して

次回作も楽しみです。

有備無患~「備えあれば、憂いなし」 

今日か9月、9月1日は防災の日です。各地で防災訓練や防災啓蒙活動が
行われました。

個人では、各家庭で出来ることは準備したいものです。

我が家では、リュックサック2個に非常用品を入れて持ち出せる所に置いていますが、
今日は妻と非常時の連絡網の確認をしました。お互い連絡が直接撮れない時に、
第三者に連絡して状況を確認するようにしました。

首都圏外の知人や海外の親類に連絡するようお互いに確認しました。

東日本大震災の時、首都圏の電話回線はパンク状態にありましたが、
首都圏から遠距離地方や海外(国際電話)は回線がつながった経験からです。

小さなことですが、日ごろから意識して準備が出来れば良いのですが........。

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さて、台風一過まだ暑い日が続きそうですが、夏の暑い時期に冷たい物の摂り過ぎや
クーラーなどで意外と身体の内側が冷えてしまっていることが多いと思います。

この冷え、仮に「裏冷え」としますけど、これを夏のうちに養生して、取り除いておかないと
冬場になって思わぬしっぺ返しにあうことがあります。

例えば持病の悪化、喘息、鼻炎、皮膚炎などアレルギー疾患の再発、悪化などが
あげられます。

 夏の疲れがそろそろ出てくる頃に、はり・きゅう治療で体調を整えて来るべき季節に
備えて養生しておきたいものです。

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プロフィール

手三里

Author:手三里
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鍼灸のこと日々のこといろいろとお話いたします。
よろしくお願い致します。

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